2013/10/22

組織への貢献



Aさんがいます。

Aさんが社長です。
Aさん以外に社員はいません。







Aさんは必要な情報を1人で収集します。







Aさんの仕事への貢献度は100%です。






Aさんは部下を持ちました。

BさんとCさんは、Aさんの指示で仕事をします。

 




BさんとCさんは一生懸命情報収集を行います。
何を収集するかを決めるのはAさんです。


 




Aさん自身も今まで通り情報収集を行います。







作業量としては部下が貢献していますが、
意思決定への貢献度はAさんが100%のままです。







BさんとCさんが、独自の専門性を持ち、
Aさんができないことをできるようになったとします。


 




BさんとCさんは、Aさんから指示された仕事をこなす傍ら、
独自の成果を出します。




<作業レイヤー><意思決定レイヤー>


仮に大元の指示をしたのがAさんであっても、
BさんとCさんの専門分野についてはAさんは口出しができません。

Bさん、Cさんの裁量が事実上発生し、
意思決定への貢献比率がBさんとCさんに移っていきます。









ところで、ここに、BさんCさんが作業したが、
専門性が発揮されていない仕事があります。






この仕事はBさん、Cさんでなくてもできます。
仮に同じ時間、彼らが専門性を発揮した仕事をしていれば、
より組織に貢献できたはずです。






そこでもう一人部下を増やします。

 



<作業レイヤー><意思決定レイヤー>





Dさんの仕事には特殊な技能は不要です。
その分組織のアウトプットが増えることになります。


 

2013/10/15

積極的条件 / 消極的条件



前回の不確定性ではサイコロを使いましたが、
1~6以外の数字も使いたいので、今回はくじ引きです。







箱の中には0~9999までの数字が書いた紙が入っています。
9999を引けばあなたの勝ちです。
一回につき引けるのは一枚で、引いたくじは毎回箱に戻します。







まあ、当たらないでしょうね。

勝つためには何をすればいいか?
逆にどうなると勝ちにくくなるのか?
条件をいくつか付けてみましょう。


積極的条件当たる確率を増やす効果のある条件
P1. 何回引いてもいいです。
P2. 他の人と協力してもよいです。
P3. 同じようなくじ箱がたくさんあり、どれかで勝てばよいです。 など。
消極的条件当たる確率を減らす効果のある条件
N1. 箱は長野県の山奥にあり、月に一回しか行けません。
N2. くじを引くのは一回100万円です。
N3. くじを一回引くごとに大火傷します。 など。








<積極的条件>
不確定性の回でお話しした通り、確率そのものを変えることはできません。
くじの当選させるための唯一の方法は、挑戦回数を増やすことです。



P1. 何回引いてもいいです。




eはネイピアの数。e=2.71828・・・。


くじ総数が十分多ければ、
・ くじ総数分挑戦したときの勝率は63%。 (今回は10,000回)
・ 勝率50%に到達する挑戦回数は、くじ総数の約70%。(同7,000回)
・ 勝率80%に到達する挑戦回数は、くじ総数の約160%。(同16,000回)
・ 勝率90%に到達する挑戦回数は、くじ総数の約230%。(同23,000回)

要は、くじを引く回数を増やせば、いつかは当たります。









P2. 何人で引いてもいいです。

ひとりで引き続けるとさびしいので、3人で挑戦しました。






3人よれば文殊の知恵。
一人で引いたら5000回でも3人で引けば15,000回。
3倍のスピードで収束します。










<消極的条件>
積極的条件とは逆で、くじの当選率を上げるには、
挑戦回数を減らす、要は、妨害するような条件があればよいです。
方法は無限にあるので、下記は一例。








n1. くじが長野の山奥にあり、ひと月に一回しか行けません。




がたんごとん~~がたんごとん~~






うんとこしょ どっこいしょ







えいっえいっえいっえいっ・・・・・







ちぇー。
今月も当たらなかった。残念。
 







来月は当たるといいな。







n2.くじを引くのは一回100万円です。




100億円つぎ込んでも勝率63%です。







n3.くじを引くたびに大やけどします。




お大事に、また来月ね。



・・・などなど。
ものごとを効率的に進めるには工夫が要りますが、
非効率に進める方法はいくらでもあります。








積極的条件当たる確率を増やす効果のある条件
P1. 何回引いてもいいです。
P2. 他の人と協力してもよいです。
P3. 同じようなくじ箱がたくさんあり、どれかで勝てばよいです。 など。
消極的条件当たる確率を減らす効果のある条件
N1. 箱は長野県の山奥にあり、月に一回しか行けません。
N2. くじを引くのは一回100万円です。
N3. くじを一回引くごとに大火傷します。 など。



くじを引く回数を増やすには、3種類の方法があります。

(1) 積極的条件を追加する。
(2) 消極的条件を回避する。
(3) 正面から立ち向かう(対策は何もしない)。


(1)はすでに見てきたので、(2)と(3)について説明します。




例えば、長野の山奥にくじ箱がある場合・・・






消極的条件の回避とは、現地に引っ越すことです。
正面から立ち向かうとは、お金と時間の続く限り通い続けることです。






くじを引くのが一回100万円の場合・・・


消極的条件の回避とは、値下げしてもらうことです。
正面から立ち向かうとは、100億円準備するということです。






くじが熱くて毎回やけどをするなら・・・



消極的条件の回避とは、火箸を使ったり、水をぶっかけたりすること。
正面から立ち向かうとは、気合と根性をもって素手で引き続けることです。








積極的条件当たる確率を増やす効果のある条件
P1. 何回引いてもいいです。
P2. 他の人と協力してもよいです。
P3. 同じようなくじ箱がたくさんあり、どれかで勝てばよいです。 など。
消極的条件当たる確率を減らす効果のある条件
N1. 箱は長野県の山奥にあり、月に一回しか行けません。
N2. くじを引くのは一回100万円です。
N3. くじを一回引くごとに大火傷します。 など。
くじを引く回数を増やす方法
(1) 積極的条件を追加する。
(2) 消極的条件を回避する。
(3) 正面から立ち向かう(対策は何もしない)。


2013/10/08

線路は続くよ どこまでも




駅で人が待っています。



















































十両編成ぐらいにしておきましょうか?










電車はただただ走ります。










各駅で何人かは電車を降り、その代わりに何人かが電車に乗ります。









もちろん、みんな客車に乗ろうとしますが、客車には定員があります。
客車から降りた人の数しか、次の駅からは乗れません。

台車に乗らされた人でも、客車に席が空けば移ることができる場合があります。








全体をみるとこんな感じです。
最後尾の一両が台車。










最初に客車に乗れたからといって、
ずっと安泰というわけではありません。
客車も途中の駅で屋根が撤去されたりします。








全体をみるとこんな感じです。

せっかく客車に乗ったのに屋根が撤去されるとやりきれない思いはあるかもしれませんが、
最初から有無を言わさず台車に乗らされる人もいますからねぇ



 





昨今は屋根の撤去される車両が増えています。

台車に移った人達の多くは、もう客車には戻れないでしょう。


 





客車に乗れるかどうかは天と地の差です。
最後尾の客車には大行列ができます。
この駅から新しく乗る人、台車から再チャレンジする人。

みんな必死です。











せっかく熾烈な競争を勝ち抜いて客車に乗っても、
次の駅で屋根がなくなるんですが・・・ね。










客車は満席かつ各駅大行列になっていますので、
これから電車に乗る人は、その車両には屋根がない、
もしくは、あったとしても近いうちになくなる、と割り切った方がよいです。









近い将来、多分十年後、遅くても二十年後にはこうなります。
先頭車両のみ屋根付き。あとは全部台車。

先頭車両だけは全指定席でしかもなぜかここだけグリーン車。
降車するときに台車に乗っていた知人に指定席券を引き継ぎます。

一般人は、よほどの優秀な人間がゴミ箱かトイレの隣の席ぐらいに
座れるかもしれませんが、それすらも運です。






そこそこ優秀以下で運のよくない一般人は例外なく全員が台車。







でも悲観しなくても大丈夫




 









乗っているのが客車だろうと台車だろうと、

線路は続くよ どこまでも





2013/10/01

不確実性



さいころがあります。
次に6の目を出したらあなたの勝ちです。
どうぞ。





残念。
でも次に6の目を出したらあなたの勝ちでいいです。
どうぞ。


 


残念。
でも次こそ6の目を出したらあなたの勝ちでいいです。
どうぞ。





残念。
疲れてきましたね。
次6の目が出なければあなたの負けです。
どうします?



何回振ろうと、あなたが次に勝つ確率は6分の1です。
確率が上がることはありません。

 









6回以内に6の目が出ればあなたの勝ちです。
どうぞ。


 



当たった。
6回以内でいいのであれば、あなたが勝つ確率は66.5%になります。

 



20回以内に6の目が出ればあなたの勝ちです。
どうぞ。

 



当たった。




 



20回以内でいいのであれば、あなたが勝つ確率は97.4%になります。
生きる希望が出てきましたね。
 




で、何回目に勝つの?




一回目に勝つ確率が最も高いが、それが1/6。
それ以降で勝つ確率はどんどん下がっていく。

⇒ いつ勝つかはよく分からない







ずっと続ければ『何回目かで勝つ』、のは確実だが、
A. 『勝つ』のが『何回目』かは分からない。
B. 『何回目』に『勝つか負けるか』は分からない。

逆に、いつ勝つかはわからないが、
C.十分たくさん続ければ、いつかは勝てる。
D.早い段階で勝つ可能性の方が高い。
(一回目で勝つ確率が一番高く、後になるほど下がるため)







AとBは、量子力学で『不確定性原理(Uncertainty principle)』と呼ばれるものです。
本家では、量子の位置と運動量を同時には決定できない、
ということを数式をたくさん使って言っていますが、
要は、確率が絡んでいると、決定できないことがある、ということです。
(当たり前のように聞こえて、当たり前です。)



CとDは、ほぼ偶然には起こらないだろう低確率の事象が、
不自然なまでの高確率で起こってくる現象です。
CとDはおそらく、当たり前には聞こえない(と思います)が、
これも当たり前の一つです。