取ってきて。
もってきました。
― なぜ、人は命令に従うのだろうか。
― なぜ、人は命令に従うのだろうか。
カレーが作れるようになりたいな。
作り方教えてよ。
― しょうがないなぁ。
― しょうがないなぁ。
食材買ってきて。
― はい。
― はい。
適当な大きさに切って。
― はい。
― はい。
お肉と野菜炒めて。
― はい。
― はい。
お水を入れてしばらく煮る。
― はい。
― はい。
カレールーを入れて弱火で煮れば
できあがり
― はい。
できあがり
― はい。
まあまあかな。
― なぜAさんはBさんのいいなりなのか?
― なぜAさんはBさんのいいなりなのか?
作り方教えてよ。
じゃあ、食材買ってきて。
やだ。
なぜAさんはBさんの言いなりなのか?
答え: Bさんがカレーの作り方を知っているから。
答え: Bさんがカレーの作り方を知っているから。
統制原理 その一 能力的な上下関係 |
能力が低いものは、能力の高いものの指示下に入る。
これは、人と人の間の地位的な上下関係とは無関係。
これは、人と人の間の地位的な上下関係とは無関係。
山に行こう。
Aさんがそういうなら、そうしようか
山に行こう。
Aさんがそういうなら、そうしようか
いやだ
じゃあ、川に行こう。
いやだ
じゃあ、海に行こう。
いやだ
めんどくさい。
もういいや。
もういいや。
なぜB、C、DさんはAさんのいうことを聞くのか?
答え: Aさんがリーダーだから。
統制原理 その二 リーダー統制 |
なぜEさんだけAさんのいうことを聞かないのか?
答え: Aさんをリーダーだと認めていないから。
リーダー―メンバー間の関係による意思疎通。
リーダーは、明示的に示される場合もあるが、
暗黙のリーダーでも問題ない。
⇒ リーダー
ゴミが出ました。
ゴミ、どうしましょうかねぇ。
「燃えるごみの回収日は火曜日です。」
ゴミが出ました。
火曜日にゴミ出しに行けばいいです。
ゴミが出ました。
火曜日にゴミ出しに行けばいいです。
火曜日にゴミ出しに行けばいいです。
行動者にとって合理的な行動原理を仕組みと言います。 |
『火曜日にゴミを出す』、というのは仕組みです。
なぜみんな火曜日にゴミを出しに行くのか?
答え: 火曜日にゴミが回収される仕組みだから。
統制原理 その三 仕組み |
火曜日に回収される仕組みだから火曜日に捨てるのである。
<仕組みとリーダー統制の違い>
リーダーによる命令は、当然ながらリーダーがいないと成立しない。
リーダーの消滅したチームは統制を失うか、
新たなリーダーを生むことで統制を復活する。
仕組みによる統制はリーダーを必ずしも必要としない。
なので、指示される対象も問わない。
仕組みは人ではないので、『指示されている人よりも優れている』わけでもない。
仕組みは人ではないので、『指示されている人よりも優れている』わけでもない。
仕組みを作った人はもしかしたら優れた人かもしれないが、
作った人がどこかに行こうと、
もしくは仮に死んだとしても、仕組みは機能し続ける。
もしくは仮に死んだとしても、仕組みは機能し続ける。
統制原理 その一: 能力的な上下関係 その二: リーダー統制 その三: 仕組み |