2013/11/26

勝つことと勝ち続けることの違い



今日のくじは00~99です。
99が出たら当たりです。





例によって、なかなか当たりません。






今度はAチームとBチームの対決です。
Aチームは一人。Bチームは3人でくじを引きます。






3人だと、3倍のスピードでくじを引くことができます。
先に当たりくじを引いた方が勝ちです。

Bチームの方が人数分有利なので、
BチームはAチームの3倍の勝率で

当たりくじを引けば勝ち、ということにしましょう。






Bチームは3倍の確率で当たりくじを引くことができるのか?



途中経過で見てみると、
10回時点: Aの勝率は9.6%、Bの勝率は26%
100回時点: Aの勝率は63%、Bの勝率は95%

残念。
3人でくじを引いたからと言って、勝率が3倍になるわけではありません。
この勝負はAチームの勝ちです。








くじ引き一人100回を1setとし、一回でも当たりが出たら
そのsetは勝ちとします。何連勝できるでしょうか?





趣向を変えます。
1set=百回。百回くじを引いて、一回でも当たればそのsetを勝ちとします。
set当たりの勝率は63%です。





またもAチームとBチームの対決です。
Aチームは一人。Bチームは3人でくじを引きます。






Bチームは3人で引きます。
300回1setとして、一回でも当たればそのセットは勝ちです。
set当たりの勝率は95%です。




Bチームは3倍の確率で連勝することができるのか?



例えば10連勝する確率はBチームが60%。Aチームは1%。
勝率が60倍になりました。







<『勝つ』と『勝ち続ける』の違い>




短期的に一回勝てばいいだけなら、
手間・人手を節約した方が、掛けたリソースに対する勝率が高くなります。





ところが、長期的に勝ち続けようとしたら、
掛けたリソース以上に差が開きます。

期間が長ければ長くなるほどこの差は開きます。


 




ns : set当たりの挑戦回数
q:  くじ一回の当たり確率。q<<1
α:  人数
s:  set連勝数
pl:  set連勝確率