Aさんは近所の家に用事がありました。
その距離33m
(さんじゅうさんめーとる)
(さんじゅうさんめーとる)
Aさんは隣町に用事がありました。
その距離3,425m
(さんぜんよんひゃくにじゅうごめーとる)
(さんぜんよんひゃくにじゅうごめーとる)
Aさんは隣の市に用事がありました。
その距離14,220m
(いちまんよんせんにひゃくにじゅうめーとる)
(いちまんよんせんにひゃくにじゅうめーとる)
Aさんは隣の県に用事がありました。
その距離130,257m
(じゅうさんまんとんでにひゃくごじゅうななめーとる)
(じゅうさんまんとんでにひゃくごじゅうななめーとる)
他方、反対側の県に住むBさん。
その距離66,544m
(ろくまんろくせんごひゃくよんじゅうよんめーとる)
(ろくまんろくせんごひゃくよんじゅうよんめーとる)
どちらがどれぐらい遠いですか?
Aさんの県からだと130,540m(じゅうさんまんとんでにひゃくごじゅうななめーとる)で、
Bさんの県からだと66,544m(ろくまんろくせんごひゃくよんじゅうよんめーとる)で、
で、なんだっけ?
Bさんの県からだと66,544m(ろくまんろくせんごひゃくよんじゅうよんめーとる)で、
で、なんだっけ?
1000m = 1km |
m(メートル)を基準に長さを表現すると、
数字が大きすぎて何がなんだかよく分からないので、
千倍の大きさを表現可能なkm(キロメートル)に置き換えます。
数字が大きすぎて何がなんだかよく分からないので、
千倍の大きさを表現可能なkm(キロメートル)に置き換えます。
どちらがどれぐらい遠いですか?
Aさんの県からだと130km(ひゃくさんじっきろめーとる)で、
Bさんの県からだと67km(ろくじゅうななきろめーとる)で、
Aさんの方がBさんより約2倍遠いです。
Bさんの県からだと67km(ろくじゅうななきろめーとる)で、
Aさんの方がBさんより約2倍遠いです。
mからkmに置き換えたように、 測定の基準を置き換えることを基底変換と呼びます。 |
基底変換では、基準を置き換えても元のものの大きさは変わりません。
直接『メートル』で測っても、一旦『キロメートル』で測定したものを
メートルに言い直しても、同じ130,257mです。
『kmで測定した方が大きい』、ということはありません。
直接『メートル』で測っても、一旦『キロメートル』で測定したものを
メートルに言い直しても、同じ130,257mです。
『kmで測定した方が大きい』、ということはありません。
一辺が3、もう一辺が3の正方形の面積は?
3×3 = 9
3×3 = 9
一辺が3、もう一辺が5の長方形の面積は?
3×5 = 15
3×5 = 15
一辺が3.6、もう一辺が5.5の長方形の面積は?
3.6×5.5 = 19.8
3.6×5.5 = 19.8
二辺間の角度は60度です。
一辺が3、もう一辺が3のひし形の面積は?
一辺が3、もう一辺が5だったら?
一辺が3.6、もう一辺が5.5だったら?
座標を二つ作ります。
それぞれの軸間の角度は90°と60°です。
それぞれの軸間の角度は90°と60°です。
そこに、先ほどの図形を持ってきます。
一辺が3, もう一辺が3です。
一辺が3, もう一辺が3です。
ここで一つ決まり事を作ります。
各辺の長さが1,1の四角形の面積を、それぞれの座標系でそれぞれ1と0.87とします。
( sin 60°= √3/2 ≒ 0.866 )
各辺の長さが1,1の四角形の面積を、それぞれの座標系でそれぞれ1と0.87とします。
( sin 60°= √3/2 ≒ 0.866 )
それぞれの四角形の面積は、
90°系: 3 × 3 × 1 = 9
60°系: 3 × 3 × 0.87 = 7.8
90°系: 3 × 3 × 1 = 9
60°系: 3 × 3 × 0.87 = 7.8
一辺が3、もう一辺が5だったら?
90°系: 3 × 3 × 1 = 9
60°系: 3 × 5 × 0.87 = 13.0
90°系: 3 × 3 × 1 = 9
60°系: 3 × 5 × 0.87 = 13.0
一辺が3.6、もう一辺が5.5だったら?
90°系: 3.6 × 5.5 × 1 = 9
60°系: 3.6 × 5.5 × 0.87 = 17.1
え?二辺間の角度が60°なら
そんなことしなくても中学生なら計算できるって?
まあ、四角形ぐらいなら計算できるかもしれませんけど・・・
90°系: 3.6 × 5.5 × 1 = 9
60°系: 3.6 × 5.5 × 0.87 = 17.1
90°系から60°系に置き換えたように、 測定の基準を置き換えることを基底変換と呼びます。 |
え?二辺間の角度が60°なら
そんなことしなくても中学生なら計算できるって?
まあ、四角形ぐらいなら計算できるかもしれませんけど・・・
まともに計算できるのは三角形や四角形など
直線だけで囲まれている図形ぐらいです。
半径2の円の面積は?
90°系: 2 × 2 π × 1 = 12.6
60°系: 2 × 2 π × 0.87 = 10.9
直線だけで囲まれている図形ぐらいです。
半径2の円の面積は?
90°系: 2 × 2 π × 1 = 12.6
60°系: 2 × 2 π × 0.87 = 10.9
90°系から60°系に置き換えたように、 測定の基準を置き換えることを基底変換と呼びます。 |
世界地図なんかでは、球座標を平面図に置き換えていたりするし、
それを北極側から見れば円座標だったりするし、
遠くにあってよく分からないものを、
原点近くに持ってきたり、
原点近くに持ってきたり、
回転していてよく分からないものを、
角度を変えてみたり、
角度を変えてみたり、
縮んでいるものを拡げたり、
拡がっているものを縮めたりする。
測定の基準を置き換えることを基底変換と呼びます。 |