2013/07/23

裁判


あぶない!!!

Aさんの町には細い路地がたくさんあります。
抜け道として車のスピードを落とさずに走る車が少なくありません。



奥さん : なんとかならないかしら。
通行止めとか。
旦那さん: ならない。俺も車乗るし。


<通行止め賛成住人>

安心して子供を外で遊ばせられない。
やーねー。住宅周辺は通行禁止にできないかしら。
そーねそーね。確かにそうね


<通行止め反対住人>

不便。通行止めなんてありえない。
脚が悪いし、家を出たら一歩でも歩きたくない。
子供を外で遊ばせるときは親が見ていればいいでしょ?


<その他>

不便だけどどっちでもいいよー。
結果が出たら教えて。



Q. こういうときどうやって解決するのでしょうか?
1.役所に陳情
2.裁判に訴える
3.関係者で話し合い
4.多数決
5.実力行使(暴力的解決)











< 家族 >

奥さん : なんとかならないかしら。
旦那さん: ならない。俺も車乗るし。
奥さん : この役立たず!。



< 自治会長さんに相談 >
旦那さん: というわけで、かくかくしかじか。
町内会長さん: まずは話し合いしましょう。





話し合いは誰でも参加することができます。
一方的なWin-Loseの決着を求めることもありますが、
大半はその間で妥協点を探ることになるでしょう。


賛成派、反対派だけでなく、中立派の人も参加できます。
過激な提案によって、突然利害関係者になる可能性があるからです。
(『車所有自体を禁止する』とか、『子供のいる住人は退去』とか)





『通学時間帯は通行止め
それ以外は時速10kmで走行する』


上記で両陣営が妥結したとします。
結果は月並みです。



妥結したら、最後に住民投票で承認します。
満場一致で可決されました。(拍手)


議論で決着はついており、投票は形式的な話なので、
挙手採決でも、拍手承認でも、全員が納得すれば可です。







Q. こういうときどうやって解決するのでしょうか?
1.役所に陳情
2.裁判に訴える
3.関係者で話し合い
4.多数決
5.実力行使


1.役所に陳情
 

奥さん : 問題、ちゃんと報告しておいてね。


2.裁判に訴える
 

地区会長さん: まずは話し合いしましょう。


3.関係者で話し合い



『通学時間帯は通行止め
それ以外は時速10kmで走行する』


4.多数決
満場一致で可決されました。(拍手)


A. 役所に陳情し、裁判に訴え、関係者で話し合い、多数決で承認する



なぁんだ、全部正解でしたね。
これなら役所も裁判も自分たちでできそうです。

じゃあなぜ裁判所があり、職業裁判官や弁護士が必要なのかって?
その話はまた今度。