2014/08/12

自己相似



Aさんがいます。





Aさんはチームリーダーです。





そんなチームがたくさんあります。







Bさんがいます。





Bさんはチームリーダーたちを率いるリーダーです。













そんなチームがいくつもあります。








Cさんはチームリーダーたちを率いるリーダーたちのリーダーです。



















そんなチームがたくさんあります。













リーダーがいて





そんなチームがたくさんあって











それもまた上位のチームの一部である。





そんなチームがまたたくさんあって

















それもまた上位のチームの一部である。





自身の構造自身の下位構造が同じ
もしくは
自身の構造と自身の上位構造が同じ

そういう構造が何層にもわたって続くパターンを、
自己相似と言います。












二等辺三角形があります。





二等辺三角形には、こぶがあるとします。
こぶの形は小さな二等辺三角形です。






小さな二等辺三角形にも
さらに小さなこぶがあるとします。






さらに小さな二等辺三角形にも、
もっと小さなこぶがあるとします。






上には上がいる。
こぶにはこぶがある。


自身の構造自身の下位構造が同じ
もしくは
自身の構造と自身の上位構造が同じ

そういう構造が何層にもわたって続くパターンを、
自己相似と言います。










Aさんがいます。





Aさんはお父さんとお母さんの子供です。





お父さんは、
お父さんのお父さんと、
お父さんのお母さんの子供です。

お母さんは、
お母さんのお父さんと、
お母さんのお母さんの子供です。















自身の構造自身の下位構造が同じ
もしくは
自身の構造と自身の上位構造が同じ

そういう構造が何層にもわたって続くパターンを、
自己相似と言います。











人がいます。





人間はさまざまな臓器でできています。
それぞれは体に1個か2個しかないものが多く、貴重です。





それぞれにとっては貴重ですが、
AさんにもBさんにもあります。
CさんにもDさんにもあります。





人体は、基本的に誰もが同じ臓器を持っています。





その臓器自身はまた細胞の集まりです。

脳は脳細胞だったり、心臓は心筋だったり、
肝臓は肝細胞だったり、例外なく同じ細胞が無数に集まってできています。





細胞を拡大してみます。





細胞核があり、ミトコンドリアがあり、リボソームがあり、
リソソームがあり、液胞があり、小胞があり・・・
多彩なものの集まりです。





細胞は多様なものの集まりですが、
そこに含まれる各組織は、どの細胞を見ても同じです。





同種の細胞は基本的にどれも同じ組織を持っています。





それぞれの組織はまた多様な分子の集まりです。
構成する分子は多様ですが、同種の組織は基本的に同じ構造をしています。





それぞれの組織はまた多様な原子の集まりです。
構成する原子は多様ですが、同種の分子は基本的に同じ構造をしています。





一様なものは





多様なもので構成されており、





多様なものはまた一様なもので構成される。





多様と一様の階層構造もまた、自己相似の一種である。










グー





グーは、
勝てるものと、あいこのものと、負けるものからなっている。





パー





パーは、
勝てるものと、あいこのものと、負けるものからなっている。





チョキ





チョキは、
勝てるものと、あいこのものと、負けるものからなっている。





じゃんけんの循環構造もまた、自己相似の一種である。










何もない一様の空間があります。





広げても何もない。







何もない。







何もない一様の空間があります。



もちろん、狭めても何もない。










何もない。


一様な空間もまた、自己相似の一種である。







<自己相似を構成する要素>
1. アルゴリズム








二等辺三角形には、こぶがあるとします。
こぶの形は小さな二等辺三角形です。





一様 – 多様  –  一様 – 多様 ・・・





勝てるものと、あいこのものと、負けるものからなっている。





上にも下にも何もない。






2. 最上位構造



社長の上にリーダーはない。





先祖は何者かから進化したはずだ





最初の二等辺三角形がどういう状況におかれているかで、
全体形状が変わる。





元は何かから始まっている。
(それが何かはよく分からない)





どこまでも回る回る。





上には上、下には下






<秩序との類似>



天井型





無限型





循環型






一様



自己相似とは、秩序そのものである。