2014/07/15

失敗する仕組み



冒険家は秘境に入り、







誰も見つけたことのない花を見つけた!







んまー、一本だけではなかったんだけど。


















にゃー






見事ネズミを捕まえました。







でも、大半に逃げられた・・・と。



ネズミがたくさんいるおかげで、
猫は、大半のネズミを逃がしても食糧に困りません。











売ってこい!
アイアイサー。






買いませんか?
― いいね

見事受注を獲得しました。






まあ、たくさん断られもしましたけどね。









世の中にお客がたくさんいるおかげで、
営業マンは、大半の商談を落としても成果に困りません。










たくさん釣れてますね。





釣れてないのはもっとたくさんいますけどね。












世紀の大発明を成し遂げました!










大発明でないものはもっと多いですが。








大至急、じゃがいも買ってきて!

















助かったわ。ありがとう。


― スーパーにじゃがいもがあったのは偶然か?








大至急、人参とかぶ買ってきて!



















助かったわ。ありがとう。




― いいえ。
じゃがいも以外もありました。
スーパーでほしいものがほしいときに手に入るのは、
今いらないものも大量においてあるからです。









さらに言えば、スーパーが街にあったのも偶然ではありません。
本屋とか薬屋とか、スーパー以外の店もあります。今、必要ないんですけど。

今必要のない店がそこに存在しているから、
必要になった時に、そこに必要な店があるのです。











もし世の中にねずみが一匹しかいなかったら






猫はそのネズミを捕まえるまで、どこまででも追いかけないといけない。






しかも、猫はその一匹のネズミを捕まえられなかったら死んでしまう。



















猫はその一匹のネズミを確実に捕まえるために、





たくさん必要。





大半は死ぬけど、





誰かがネズミを捕まえる確率は上がる。








<失敗する仕組み>

獲物がいっぱいいるのも、希少な獲物を大勢で狙うのも、







一定の成功率を確保する、という意味においては本質的に同じ。











成功しやすい状況と、失敗しやすい状況とは、物事の表裏になっている。