2013/05/21

オペレーティングシステム

<物体の存在>

グラウンドがあります。
グラウンドは物です。
グラウンドは実体として存在します。


<利用規約>
グラウンドを使用する際のルール。

・ 使用料5000円/30分です。
・ 小学生未満は保護者同伴です。
・ 開放時間は9:00~19:00です。
・ ゴルフ禁止です。

グラウンドを利用する上での基本的なことが書かれています。管理者が決めます。


<使用方法>
サッカーをするかもしれないし、バレーボールをするかもしれない。
マラソンの練習をするかもしれない。

サッカーをやる人はサッカーのルールで。バレーボールをする人はバレーボールのルールで。
これを決めるのは管理者ではなく、使用者です。

管理者がいいと言っていないことでも、時折できたりします。
但し、使い方が間違っている場合は、管理者に注意される場合があります。


<行為>

サッカーのゲームを楽しみます。
サッカーをするのは管理者ではなく、使用者です。




<物体の存在>

自動車があります。
自動車は実体として存在します。



<取扱説明>
自動車を使用する際のルール。
・ ガソリンを補充してください。
・ 道路交通法に従ってください。
・ 車両点検をしてください。
・ 分解しないでください。
 ・・・

自動車を使用する上で基本的なことが書いてあります。提供者が決めます。


<使用方法>
通勤に使うかもしれないし、業務に使うかもしれないし、
週末ドライバーをするのかもしれない。
ガソリン代は家計から出るかもしれないし、
あなたのお小遣いから出さないといけないかもしれない。

東京に行くのか大阪に行くのか。
これを決めるのは提供者ではなく、使用者です。

時折提供者が想定していない使用方法があったりもします。自己責任で。


<使用>

ドライブを楽しみます。
ドライブするのは提供者ではなく、使用者です。


ドライブ(実行為)使用者
使用方法使用者
取扱説明提供者
自動車(物体)提供者





<物体の存在>

パソコンがあります。



パソコンにはマザーボードが載っています。
もちろん物体です。
我々がパソコンを扱うためには
マウスやキーボードやディスプレイが必要ですが、
もちろんそれらも物体として存在します。

パソコンは物体として存在します。


<オペレーティングシステム>
コンピュータを動かすプログラムです。
CD-ROM等に書き込まれることもありますが、プログラムに実体はありません。

マザーボード自身の動かし方はもちろん、
マウスやキーボードやディスプレイの動かし方も記述してあります。


<アプリケーション>
わたしたちがパソコンを使用する目的を提供するプログラムです。
文書作成ソフトやインターネット接続ソフトなど、
普段私たちが接する有用なソフトの9割9分はアプリケーションが提供します。
パソコンにインストールするアプリケーションは使用者が選択します。


<使用>

パソコンを扱います。
扱うのはパソコンではなく、使用者です。

使用者行為実体領域
アプリケーション抽象領域
提供者オペレーティングシステム
物体実体領域





<実体の存在>

あなたは社長です。

会社を作ります。

会社を作るには社会から人を集める必要があります。
社会にはいろんな人がいます。
社会はつかみどころがないですが、何らかの実体があります。

<外部の制約>
社会には法律があります。ルールがあります。
人にも各人のルールがあり、また信条があるかもしれません。

ここでいうルールは会社内のルールではなく、
労働法規や商法、特許法、輸出入規制、
個人では宗教、家庭事情、健康事情、・・・などです。

また、それ以外にも制約があります。
たとえば朝がくれば夜も来ます。夏が来れば冬も来ます。
物体は上から下に落ちます。1+1は2です。
いくらあなたが優秀で偉大な社長だったとしても、
あなたが会社を開く環境にはコントロールできないものがたくさんあります。


<内規>
組織にはルールがあります。
就労規定やビジネスルール など。
もっと進んで、何を売るか、誰に売るか、・・・

それらはあなたが決めます。
時折与えられていないことをできる場合もありますが、
法律等で罰せられたりストライキをされたりするかもしれません。



<制約>

決めたことに基づき組織を動かします。
動かすのは社会ではなく、社長です。




主体行為実体領域
方針抽象領域
環境法則、制約
環境、物体実体領域